待たせる身が辛い

躁鬱 首の皮一枚大学生 レズビアン

The Greatest Showmanとセブンティーン・アゲインとヘアスプレー

うんうん、ザックエフロンだね。

 

ゲームのキャラクターにハマると大抵その声優のシチュCDを探しに行ったりする気質なので、ひとつのものから派生してどんどん新規沼を開拓していくことが多々あるんだけども、それが海外俳優に及びそうで少し怖い。というか、及びつつある。中の人繋がりというやつ。

 

突然グレイテスト・ショーマンのThe other sideのことを思い出してyoutubeで検索したのがことの始まりだ。公開当時何度も通ったお気に入りのミュージカルだが、いや、こんなん全人類好きでしょ。こんな楽しい曲。メロディーも歌詞も音ハメも二人とマスターの動きも、それからこのストーリーも。勧誘から身内に引き入れ一目惚れまで一曲で駆け抜けるこのスピード感。最高かな?これこれこれ~~!!と鑑賞当時映画館で大興奮したのを覚えている。ミュージカル、かくあるべし。

 

ヒュージャックマンのことは知っていた。いや嘘、そんなには知らない。ただ公開当時、あっ映画のジャンバルジャンだな、じゃあ絶対これも最高の出来だろ…と思っただけではあるのだが、元より俳優…というか芸能人の顔と名前を一致させることが本当に稀な人間なので、これは自分にしてはなかなかすごいことである。

ザックエフロンのことは知らなかった。グレショの俳優陣をググって初めて名前を知った。オタクなのでグレショのフィリップは勿論好きなんだけども(いや上流階級からサーカス経営に身を投じて踊り子と恋に落ちるキャラなんて好きにならざるを得ないよ)、顔がいいな…と思ってふと検索した、したら、いつの間にか「セブンティーン・アゲイン」と「ヘアスプレー」を見ていた。

 

セブンティーン・アゲイン」はprime videoで出演作を検索したら上がってきたのでとりあえずサッと再生ボタンを押したのだが、普通にものすごくいい映画で何度も涙が浮かんだ。高校生の身になって初めて娘と息子と交流を始める、友人として関係を持ちつつも、そのなかで父親っぽい助言をして…。避妊具の場面が特に良かった。ザックエフロンの表情と話しぶりからひしひしと感情が伝わってきた。演技、うまっ(素人の感想)。終盤の娘とのやり取りが好きだ。うんうん、高校生ならこんなの惚れちゃうよな…ベッドのシーン、めちゃくちゃこの子が魅力的でかわいらしくて目が釘付けになった。たまんねえ…。登場人物に入り込める作品が僕は好きなのだけど、この映画はすごく見やすかった。妻との関係もすごく良い…ダンスシーンなんて素晴らしい。すべて良かった。すごい作品を最初に見てしまったなと思った。最初と最後のシーンが同じなのがまた…グレショといい、身近なひとをほんとうに大切にしたかったんだ、と思い出す作品が続いているなあ。あとめちゃくちゃビンタされるザックエフロンはどこかで絶対にウケてるんだろうな。そこをポイントにしてプレゼンしてるファンがいそう。

 

「ヘアスプレー」は名前だけ知っていてううんそのうち見たいな、と思っていたのをこれを機に視聴。自分は起承転結の転が割と苦手というか、つらい展開に弱いので、最初にチャーミングなトレイシーに惹きつけられた瞬間、この先世間でトレイシーが打ちのめされてしまうことになるんじゃないか…とヒヤヒヤしたのだが、厳しい映画じゃなくてよかった。温かくてキュートなミュージカルだった。ママがいいね、これ…。大人が新しい時代に飛び出していく展開、すごく好きだ。最近Detroit:Become Humanを見ていたところだったので、デモの場面にぐっと引き込まれた。黒人差別、アンドロイド差別。そして僕のそばにある差別。昔、活動は遠くの偉い大人がするもので、自分は居間のテレビでこっそりその行方を盗み見るしかないと思っていたのだが、今はよく考えてみれば僕だってプライドパレードで歩けるし、訴訟の署名にも参加できる。意外と身近にあるもんだな、と思い直した。やれることは、やりたい。

ザックエフロンだよ。あまり掘り下げられていないリンクだったが、気取ったウィンクが普通に良かった。悔しい。調子のいいこと言ってんなあ若いなあリンク、と思ったのだが、トレイシーも幸せそうなので良し。顔のいい男のキスシーンは最高。

 

二作を見て思ったが、ぴちぴちだな肌が…。グレショが10年ぶりのミュージカル作品だったと聞いたので、なんというか本当にいいものを最初に見ていたな…と思った。

グレショの話を書こうとしていたんだが、字数が面倒なことになりそうだから軽くに留めたい。これ、どんなミュージカル?と聞かれたら、テンションぶち上げ系、劇薬、と僕は答えるかもしれない。ララランドはどちらかといえばしっとり系だと思うんだが、これはなんか…爆発系というか…。「サーカスのような映画」と評されているのをどこかで見たが、まさにその通りだと思う。息つく暇もないような映像美と最高の音楽。最高がインフレする。今まで人生で見てきた映画や舞台の中で一番激しく揺さぶられたオープニングはこの映画です。雷に打たれたような、とはまさにこのこと。

スピード感がいい。A Million Dreamsでもう僕は泣いた。ほんとに結婚できたんだね…子供もいるんだね…という幸せの涙。このかっ飛ばし感がすごく気持ちいい、すごく好きだ。The other sideもそうだが。バーナムや団員について触れると僕の文章力では収拾がつけられなくなるので泣く泣く省略するが、やはりThis is meは歴史にいつまでも残る名曲だと思う、まあ今更僕が言うまでもないが。この歌を必要とする人は世界中にいる、それは今も、これからもそうだ。これは自分の歌だ、と思える、よすがにして生きられるような歌があることは、どんなに人間にとって慰めになるだろうか。この曲だけはずっとちょくちょく聞いていたのだが、映画の中で前後の文脈と映像つきで聞くと、またなんとパワーが増すのだろう。圧倒される。「There’s nothing I’m not worthy of」、値しないものなど一つもない…そうなんだ、そうなんだよ。ああ好きだなあthis is me…。

 

話が終わらない、締めよう。次に見るのは来年朝夏まなとさんが演じることになった「天使にラブソングを」、それからDetroit:Become Humanでコナー役のブライアン・デッカートさんが出演している「リメイニング」だ。知らずに借りたがこれホラーらしいな。ホラー映画は初めてだ…。来週は「美女と野獣」「ハイスクールミュージカル」「ニューヨークの恋人」を予定。ヒュージャックマンの魅力が今から怖い。クラクラしてしまう。