待たせる身が辛い

躁鬱 首の皮一枚大学生 レズビアン

2018/11/15

たまたま1年越しだ。偶然だなあ。

この時期に調子を崩すというか、鬱が悪化するのだろうか。

 

なぜこういう日記は書けてレポートは書けないのか?

知らねえ。わからねえ。どうでもよくなってきてしまっている。

でも文学史Cは書き上げたぞ今日、2000字。あれは書く内容をもうまとめてあったし、字数が規定に達しなくても身内の先生だからワンチャンあるやろ、という投げやりがあったから出来たことだ。

同じ教授なんだからその勢いで書けたりしないのかい。

多分、気負っているから書けないんだ。きっとそうだな。

 

僕は高校生からの夢だった文学ゼミに今年やっと入れて、何年越しだろう、4年越し?くらいの念願を果たした訳だけど。やりたい事も、研究テーマもほぼ既に決まっていた。やっと環境が追いついたな、という、待ちきれないぜ、ヨッシャ行くぞ!という、ロケットスタート切って爆走していける手筈だった。教えて!知りたい!という欲と聞いて!どう?!という欲とでキラキラしていた。

の、だけども。

 

書けない、んだよなあ。今回なんて本命作家引いたのにな。そこそこ好きで読んだこともある中編で。

理想が高いというか、気合が高まっているくせに上手く組み立てられないもどかしさというか、言いたいことは沢山ある、はず?なんだが、wordに打ち込んだら解像度は爆下がりで滅茶苦茶支離滅裂に見えて、それを発表することが、僕の意見ですといってドドンと出すことが耐えられないんだ。

本当の僕はこんなもんじゃないですよ、と思い込んで実力を発揮できないでいる。

多分、駄文でも発表したほうが5億倍良い。というか、書かないと単位がもらえない。分かっている。

分かっている。

でも書けない。苦しい。なにか萌芽があるはずなのに、完璧に育て上げる事が出来ないのならお外に出したくない、という。

こんな状態を表す諺とかありそうだな。傑作を書くぞ、と言いながら今は何も書けないでいる小説家。ああ、やっぱり小説家だ。逃げられない。好きな分野だからなあ。頭の中の思考の材料がそればかりなんだ、そもそももう。

愛していたものに裏切られた。

 

帰ってきてくれないのか?

僕は文章を書くのが好きだったはずだ、論を組み立ててカッチリ言いたいことを伝える事に自信を持って、いた?っけ?

そういう文章は苦手じゃなかったか?多分、エッセイの方に強みがある。感情的な文章なら書けるよ、まあその時のテンションにも拠るけど。テーマにも拠るけど。

 

論文でもないレポートですら駄目なら、お前学問に向いてないよ。

 

これがやりたかったはずなのになあ、ずっと。文学研究がさ。好きだったし、今も好きだし。太宰。

何を間違えた?

やはり、僕にとって文学は趣味でしかないのだろうか。文学史的意義より、小説の技法より、文壇の潮流より、「待つ身が辛いかね、待たせる身が辛いかね」という一節に、「けれども僕は、着飾った苺の悲しみを知っている」「純粋を追うて、窒息するよりは、私は濁っても大きくなりたいのである」この辺りにしようか。こうした彼の一文から僕の半生を思い感慨に耽るのが好きなだけか。太宰に心酔しているのはそこだろ。じゃあ一人で読んでろ。

 

どうしてこうなったんだろう。

これからどうなるんだろう。

 

こんなに心砕いてきたものに去られたら何が残るって言うんだ?疎外。これ以上の。

僕が文学部志望で近代文学オタクだって地元の友人や母校の先生は知っている。裏切るのか?裏切るというか、挫折を知られたくない。

挫折。なにもかも。

バイトを諦めてサークルを休団して学科の友人と疎遠になってゼミも途切れ途切れで、いや人の繋がり…人の縁は切ってはいけない、僕の長所にその人柄も含まれているはずだ、と思っているのだが、ううん。孤立を深めていく。

ロールモデルがいない。レズビアンとしての、だけではない。躁鬱の、休学の、もしかしたら中退の、社会人としての、ロールモデルがいない。何も分からない。

死にたい。諦めたい。

 

恋人が居る事は心の支え、と言えるか?

ささ、え。どうだろう。彼女がいるから僕は生に縛られている。

彼女がいることで、社会からはみ出すことは出来ないと自縛を深めている気もする。自分一人ならどうなってもなすがまま見守れるさ、だが道連れにしてしまうとなると話は別で、留年が決まっているだけでも苦しくて死んでしまいそうなのに、もし休学やら退学やらになったらどうする?そんな屑とは別れた方がいい、と言ってしまいそう。

心身共に健康、という皮を被って始めた事だから、それを貫きたかった。せめて、日常生活に支障はないです、と言えたらな。支障しかない。どうした?いつからだ?去年の夏とかか。何でだろうな。分からん。

彼女も強い人ではないし、というか一人の人間を人間一人が支えることは不可能なので、頼りたくないんだよ。そう考えると、ううん、支えではないのかもな。

尻叩き、が近いのか。僕を殺させない要因。

 

おいどうする、もうすぐ4時だしレポートのネタは何もない。寝る?

寝てもいいけど、ううん、まあ明日の夜にでも教授にメールしたらいいんじゃない。構想を論にまで深めることが大変困難な状況であり、またこの状態で考えたものを自分の意見として発表する事に強い抵抗を感じており、レポートの提出が出来ませんでした。うん。つきましては何…どうすればいいん…?という旨をな、送ろう。アドレス掴んでて良かったな。

 

もうメイク落として寝よう。風呂は朝でいいや。電車で寝れるだろう。

明日向かう所も文学展だぞ、マジでウケるな。それしかないというか、僕の中の大きな面積を占めているのに、それを失いつつある。僕がいなくなる。